星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「母をたずねて三千里」第21話

第21話「ラプラタ川は銀の川」

また冒頭からマルコの悪夢シーン。夢の描写は、確かこれで3回目だと思うけど、今回の夢もなかなか凝っていて面白かった。だまし絵みたいな構図を使ったのがいいね。こういうのは好きです。

夢を見た勢いで、船を早くブエノスアイレスに着けてくれないと、母さんが死んでしまうと叫び始めるマルコ。その辺は、「ハイジ」の時と同じ精神的な病に近いものを感じる。大人がマルコを落ち着かせるために、これを飲んで、ゆっくり休むんだ・・・とワイン(?)を少し飲ませるところも、対処の仕方がしっかりしてます。

船がラプラタ川に入ってきて、川の色が独特で、その辺のセンスがいいなあ、と思いました。すんなり青じゃないあたり。

船で知り合ったおばさんが、マルコを励まして、「もうじき、お母さんに会えるわ」と言っているのを聞くと、なんだか辛い。だって、まだ会えないことをこちらは知っているわけだから。26話の物語だったら、ここでめでたくあえて、それで話が終わるんだけれど、そんなに甘くないんだよねえ。

小説の方なら、まだまだ序盤だし、お話はこれから。次回からの展開も楽しみです。