星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ラスト・イニング」 あさのあつこ

小説・一般6.「ラスト・イニング」 あさのあつこ 角川文庫

「バッテリー」シリーズの後日談。私は正直、あの終わり方が気に入っていたので、この話に続編なんかいらない。後は読者の想像に任せればいいんじゃないのか? ぐらいに思っていたんだけれど、読んでみたら、意外に巧と豪の話ではなく、瑞垣くんのその後を描いたものだったので、納得した。

いろいろ劣等感を抱えて大変だった彼も、その後、ちゃんと落ち着くところへ落ち着いたんだなあ、という決着の付け方が非常によかった。確かに、彼のその後に関しては、多少なりと、気にならないわけでもなかったので、ああ、こういう風にちゃんと和解したのか・・・とか、その後、彼の野球人生がどうなったのか・・・と言う部分に納得のいく作りになっていたので、安心しました。よかったです。