第38話「かあさんだってつらいのに」
冒頭からマルコの掃除シーン。やっぱりマルコ、泊めてもらったお礼にちゃんと働くんだねえ。その辺、いちいち徹底してます。たぶん、おじさんがやれと言ったわけでもなくて、マルコから自主的にやらせてください・・・と言ったんじゃないかと思われますが・・・。
実際、水くみに行ったマルコに対して、残った酒場の夫婦が二人で話していて、「このままあの子を一人でコルドバまで行かせていいのかい?」「それでまたお母さんと会えなかったら、あんまりじゃないか」「イタリアの親父さんと連絡がつくまで一ヶ月ぐらい、うちに置いておいても・・・」そういう相談をしていることがいいなあ、と思った。やっぱ、そんなに大人たちも非情じゃないよね。この夫婦は、最後までマルコに対して非常に親切だった。こういう人たちが、なにげに出てくるところが、この作品の気持ちよさです。
ブエノスアイレスに滞在した期間は短かったけれど、それでも、思い出の場所はいくつかあるみたいで、フィオリーナと再会した公園とか、人違いのお母さんを看取った教会とか、なんだか懐かしかった。
コルドバまで直通は無理だから、まずはロサリオまで船で行くことになったマルコ。なんだかフォルゴーレ号のロッキーを思い出させるような陽気な船乗りさんが出てきましたが、声が富山敬だ。うわ、それこそ、懐かしい〜。このお兄ちゃんがまたいい人っぽいし、これからまた船の旅になりそうだから、次回の展開も楽しみです。
とにかく、冒頭ではやたら落ち込んでいたマルコが、ラストではすっかり元気を取り戻してくれたのはすごく嬉しい。見ていてもほっとします。続きを待ちます。