星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「日暮らし」中巻 宮部みゆき

小説・一般42.「日暮らし」中巻 宮部みゆき 講談社文庫

ミステリーとしては、仕方がないのかも知れないが、私は佐吉にこそ幸せになって欲しかったので、この展開はあんまりと言えば、あんまりで、大ショックだった・・・。上巻を読んだ時点で、じゃあ、この作品のクライマックスは、佐吉と葵の感動の再会シーンになるのね? と、勝手に期待した自分が悪いんだけれどね。でもしかし、これじゃ佐吉があまりにかわいそうじゃん・・・。

それと、「ぼんくら」の時から思っていたが、子供のおねしょ癖を大人がよってたかって、笑いのネタにしているのが気に入らない。お話がまじめになりすぎると辛いので、そう言うシーンをあえて入れて、ほのぼのに見せたいのかも知れないけれど、読んでいて、私は笑えないよ。

「お前はそんなに頭が切れるのに、なんでおねしょ癖が直らないんだろうなあ」と、みんなの前で茶化すシーンが、必要以上に何回も出てくるんだけれど、子供っていっても、数えで13歳なら、大体11歳ぐらいでしょ? 本人の目の前で、みんなのいるところで、笑いを取るために言っていいセリフじゃないと思うんだけど、違うかね? そういう無神経な部分が随所に出てくるので、このシリーズを好きになれない理由の一端をなしてます。

まあ、結論だけ知りたいので、続けて読んでいくつもりではありますが・・・。