星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「スクライド」第26話

第26話「夢」

これをどう受け止めるかというのには、いろんな解釈があると思うんだけれど、私としてはまあ、「結局、男って戦いが好きなのよね」で、結論づけました。何を置いても、どんな理屈をつけようと、戦うのが好き。それが果てしなく無限に続いていくんだと、そういう風に思いましたよ。

途中で、「二人が戦うことなんてないのに」というファーストガンダムのセリフまで入れてきたので、そっちのテーマにも引っかかるものがあったんだけれど、最初にどんな理由で始めた戦いであれ、最終的にはお互いにボロボロになるまで倒れるまで続けるしかない。

ラストに振り上げた拳のカットが、キノコ雲のように見えたのは、私の気の回しすぎか? 一体、いつまで続けるの? と言う部分、一種、怖いものも感じました。気味が悪いのは、彼らの戦う姿を、子供たちが「かっこいい〜」と褒めちぎるシーンまで入れていること。そういうのを見ると、やっぱ谷口監督も手塚ファンだったんだなあ、と思いましたよ。

手塚ファン的には、これはやっぱり「アドルフに告ぐ」なんだろうなあ、という感じがするので。それは「ガンダムSEED」を見たときにも、ちらっと思ったんだけれどね。テーマ的には、近いものがあるんじゃないかと思いましたから。

そうやって、彼らが戦いを続けたら、女性にはもう引き留めることが出来なくて、ヒロインたちが、なすすべもなく、見守ることしかできないのが印象に残りました。結局、その世界に女性は入り込めないという、そんな印象を受けましたから。

一方で、クーガーの兄貴が、ここでまた再登場するとは思わなくて、ちょっとびっくりしました。前々回のあれは、残留思念だと思っていたんだけれど、実は違ったのか? あれ? とっくに死んだと思っていた人が、また出てきて、ここで改めて死に直すとは思わなかった。どういう意味合いの登場だったんだろう? その辺は、ちょっと悩んでしまいましたが・・・。その辺も、深読みすれば、いろんなとらえ方が出来そうですね。

何のかんの言って、ようやく最終回までたどり着きました。かなり前から、ちゃんと通しで見たかった作品なので、全部見られて、非常に満足。面白かったです。いい作品でした。