星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

加戸誉夫監督「劇場版 MAJOR 友情の一球」

映画6.加戸誉夫監督「劇場版 MAJOR メジャー 友情の一球」(日本・08)

今日は久々、一日休みをもらえたので、たまっている録画から劇場用アニメでも見るか・・・と思って、見てみたんだけど。基本、「メジャー」は、原作は未読だし、TV版は1期しか見ていないし、劇場版にそれほど期待していたわけでもないんだけど・・・。

しかしまあ、こんなにひどい映画は、久しぶりに見た。なんなんだよ、これ〜。ふざけんな、どこが友情だよ? と思って、呆れましたわ。

私がこの劇場版を見た唯一の理由は、吾郎くんがなんでサウスポーになったのか? を純粋に知りたかったんだ。それだけなんですけど、こんな・・・。これが理由ですか? あいかわらずのわがまま吾郎が、自分勝手に我を通して、自滅しただけ・・・という気がするのは、気のせいだろうか? チーム内に投手の子がほかに2人もいるのに、なんで肩を壊している吾郎くんが投げなくちゃいけないのか、その部分に説得力がなさ過ぎなんですよ。

あと、試合中、吾郎くんの調子が悪いことに、まったく気づかない監督の無能ぶりに呆れたし、本人がもう無理だ、と止めようとした瞬間、チームメイトの励まし「頼むぜ、エース」が入ってくるのは、ほとんど嫌がらせに見えたわ。この状態で、「みんなでがんばればいいんだから、お前が投げてくれよ」とプレッシャーを与えるのを私は友情とは思わん。ひどい追い詰め方だと思ったよ。

どう見ても、この場合、吾郎くんを交代させずに無理矢理投げさせるのは、普通にお話としてみていても変。気づかない監督の采配ミスにしか思えない。換えのピッチャーがいないわけでもないでしょう? 古賀くんが無理なら、木下くんでいいんじゃないの? なんで、木下くんじゃダメだったの? なんのために練習していたのさ? そう言うシーンを入れておいて、全然伏線として利用していないというのも変だし、脚本がどこかぶれているんじゃないかという気がした。

とにかく、変な映画でしたわ。ほんとうにこれでいいのか? 私はどうも納得できないんですけど・・・。それでいて、ラストシーンだけ無理に感動させようとしているのが透けて見えるから、なおさら嫌なものを見た・・・と、そんな感じ。今はそういう気分です・・・。

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