星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「あの日々をもういちど」健速

小説・一般23.「あの日々をもういちど」健速 ホビージャパンHJ文庫

これも夫が買った本。村を襲う鬼を退治するために、術者としての自分ごと封印され、400年の時を越えた主人公と、父親の敵である彼を追うために同じく時を越えた妖孤の話。

なんだかいかにもテンプレート的な内容でしたが、ベタな内容をベタなまま突き進んで、最後までお約束を破らずに、貫き通した構成は、むしろ立派かと思いました。作者の小説デビュー作と言うことで、文章は確かに拙い気もしたけれど、これはこれでむしろ味かも知れないなあ、と、最後まで読んで思った。

なんかこう、「宇宙戦士バルディオス」か「天空戦記シュラト」か、そんな作品を思い出しましたよ。彼のことが好きなくせに素直じゃない夕凪様が、主人公を「殺す」「殺す」と追いかけているのが、なんとなく、アフロディアを思い出させます。

個人的には、主人公の流様のキャラがよかったので、まあ、満足。とりたててすごいとも思わないけれど、悪くはなかったです。