星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士ガンダム」第3巻 富野由悠季

小説・一般12.「機動戦士ガンダム」第3巻 富野由悠季 角川スニーカー文庫

テレビシリーズの流れに沿ってはいるものの、展開は、完全にオリジナルだし、テレビでは1回切りキャラだったはずのシャリア・ブルが思いの外、活躍しているのが、興味深かった。特に、アムロを説得しようとして、失敗に終わるあたり・・・。

あと、今の視点で見ると、大量殺りく兵器であるソーラ・レイシステムが、思いの外、恐ろしい兵器に見える。それを使ってギレンが狙ったのが、デギン公王ではなく、キシリアだったというのが面白いと思った。そうしておけば、あとでキシリアに討たれても、彼女の意志はより的確に伝わるような気がした。

ホワイトベースの面々とシャア・アズナブルが、互いに協力してギレンを討つという流れを見て、あるいはこういう展開もありだったのかな、と言う気がする。ニュータイプどうしで、戦争の源を断つというあたりで。

なかなか面白いものを読ませてもらいました。こういうオリジナルなら、ありだなあ、という感じがしました。よかったです。