星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「その名は101」第1巻 横山光輝

コミック83.「その名は101」第1巻 横山光輝 秋田文庫

ヨミさまも三つのしもべも出てこないバビル2世ということで、もともと「バビル2世」って名作と呼ばれている割には、淡々と戦っているだけの作品だよなあ、と思っていたが、「101」になってくると、もっと無味乾燥としていて、超能力少年が容赦なく人殺しをしていくだけの作品になっているような気がする。バビル2世というか101がそもそもあんまりかわいげがない少年なんだよなあ。

これが手塚治虫ならどんなひどい作品であっても、主人公にはちゃんと血肉があって、どこか暖かみがある感じがするんだけれど、横山光輝の主人公は、あんまり人間味がないよね。どこか冷たくて、それこそロボットか宇宙人みたいだ。そう言う違いはあると思う。

とりあえず、本家本元の銀鈴さんを見ることが出来たのがちょっとした収穫でした。意外と出番がないのね。もっと重要な役割をするんじゃないかと期待していたので、それが外れてちょっとびっくりした。それとも、あとでまた再登場でもあるんだろうか?? どうだろうね?

【追記】
手塚治虫の場合、ロボットや宇宙人でもちゃんと血肉が通っているように見えるんだよなあ、とちょっと思った。