星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「夢の守り人」 上橋菜穂子

小説・一般24.「夢の守り人」 上橋菜穂子 新潮文庫

「チャグムが、〈花〉にとらわれるほど戻りたかった〈時〉は、タンダの家でバルサやトロガイと過ごした、あの秋だったのだ」p196

このシーンで思わずもらい泣き。チャグムチャグムチャグム〜。かわいそうに。
それでも、バルサを想いながら、バルサだったらどうするか、彼女の姿を思い浮かべながら、現実に向かって飛ぶシーンに感動しました。

風が吹いて、花が散り、種が生まれる。ラストシーンの鮮やかさが本当に素晴らしかった。

またいつか、思いがけず、二人が再会できますように。その時を楽しみにしてます。次巻も楽しみです。