星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「蒼路の旅人」 上橋菜穂子

小説・一般29.「蒼路の旅人」 上橋菜穂子 新潮文庫

いやあ、チャグム、成長したねえ。男になったねえ。こんなにかっこよくなっちゃって、今までずっと見てきた私も嬉しいよ。思えば、物語のはじまりでは、まだ守ってもらわなきゃならない幼い少年で、夢に逃げようとしたり、いろいろあったけれど、今回ばかりは誰の助けも借りられない。たった一人で敵のまっただ中に行かなきゃならない。それで、敵国の王子と対等に渡り合っちゃって、そのシーンがすごくよかったの〜。こんなに堂々としたことを言える男になったのか〜と思って、感動〜。

その上、ラストシーンでは、故国のため、みんなのためって重い判断を自分一人で下して、旅立っちゃって、きっときみならやり遂げられるぞ、チャグム〜。頑張れ〜。と、一生懸命応援してました。

巣箱の中のひな鳥がいよいよ若鳥となって、飛び立つ瞬間を見たようなものです。いやあ、よかった。感動した。さて、彼がこれからどうなるのか、続きも早く読まなくちゃ、と思って、わくわくしてますよ。続きがすぐ読めるそこにあることに感謝。今まで待っていた甲斐がありました。これから読みます。

蒼路の旅人 (新潮文庫)

蒼路の旅人 (新潮文庫)