第7話「太陽圏に別れを告げて」
・・・うーん。悪くはないんだけれど、この話数の評価が難しいのは、このエピソードは、昔の「ヤマト」で一番印象に残っていた回だからなんだ。
昔の「ヤマト」では、みんなが地球との最後の通信をしていた間、家族のない古代くんが、一人で艦内をさまよい歩いて、最後に同じ境遇の沖田艦長のところに辿り着く・・・という話だったんだけれど。
その時の、古代くんの境遇に非常に感情移入しながら見ていたというか、あの子だけかわいそうだなあ。と。今回は、そう言う感じがあんまりしなかったというか、同じ境遇の人は、ほかにもいっぱいいることになっていたから。
そりゃまあ、普通に考えて、それが当たり前というか。地球の状況を鑑みるに、天涯孤独の人も大勢混じっていただろう。それ故に、ヤマトに志願した人だって、いるかもしれないし。
ただなあ。それだと、沖田艦長が、何故、一人で艦内をうろうろしていたのか、その気持ちがあんまり伝わらないんじゃないかと。
全体的に明るくなっちゃって、昔の「ヤマト」が持っていた切実な悲壮感や、寂寥感が消えているんだなあ。と、ちょっと寂しく思いました。
まあ、これは新しい作品だから、それはそれでいいんだけど、仲間がいる古代くんにはよかったねでいいとしても、沖田艦長の悲壮感があんまり目立たないのは、どうなのかな〜? と言う気もします。
しかし、オールドファンとしては、「真っ赤なスカーフ」が流れたのは素直に嬉しかったかな。やっぱ、この曲が流れないと、「ヤマト」という感じがしない。
まあ、普通に面白かったです。次回を待ちます。