星の原休憩所

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「スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方」 高村友也

読書22.「スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方」 高村友也 同文舘出版

アメリカでスモールハウスムーブメントという現象が起こっているとかで、その紹介本。小さな家に住めば、光熱費も安くすむし、余分なものを買う必要もない。そう考える人が増えているらしい。

日本の家屋は、十分すぎるほど狭くて小さいと思うので、アメリカの事象は、あんまり当てはまらないとは思うんだけれど、「空回り経済は、誰も幸せにしない」という文章だけは何となく引っかかった。

「必要以上の食料、必要以上の住居、必要以上の交通インフラ、医療や教育にすら、本来の目的を超過してしまっている部分がある。これをひとまとめに「贅沢」と呼ぶ。」
「さらには、その贅沢をあの手この手で押し売りする行為や、その贅沢を必要不可欠なものとして人々を欲情させる宣伝、その贅沢を支える労働の刹那的な癒しになるようなサービスが氾濫するようになった」
「宣伝や広告で飾り立てることによって、消費者の需要自体が捏造され、人々が要りもしないようなものを買いあさり、不必要な生活水準を喜び、それらを手に入れるための過酷な労働の癒しとして、更に刺激的な娯楽やサービスが生まれる」
「わざわざ需要と供給を作り出す、こうした自分で自分の首を絞めるような経済は、「空回り」と呼ぶに相応しい」

引用が長くなったけど、これは、私が常日頃から感じていたこととまさに一致するので、もっとシンプルな生き方をしようという言葉には、惹かれるものがある。

だからといって、これ以上、小さくできるほど、でっかい家は持ち合わせていないんだけれど・・・。

スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方 (DO BOOKS)

スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方 (DO BOOKS)