第9話「秘密機関「福猫飯店」」
なんかこう、これは思いの外、名作なんじゃないかと、だんだんそう言う気分になってきた。前話までの恋愛三部作から離れて、また少しファンタジー路線に戻ってきたけど、だがしかし、この主人公のどこに問題があったのか、見ているうちに、こちらにもだんだんわかってくる。
「なにもかも、小津のせいだ」「小津のような男と出会ったために、こんなことになったのだ」と、繰り返していた主人公の独白を、ひっくり返すような演出を見せてきたところで、ちょっと感動した。
小津くんの純愛を、切ない系のピアノ曲で見せてきたところで、この主人公は、今まで一体、何をやっていたのかと・・・。
四畳半に閉じこもりたくなる気持ちが、ちょっと伝わったような気がした。
あと2話残っているから、物語が、どういう展開を見せるのか、興味津々ですよ。これで最終回まできれいにまとまったら、それこそ、10年に一度の傑作と言うか、名作認定決定ですね。
ところで、樋口師匠がもっている「海底二万海里」。あの表紙の角川文庫版を、私は現在、本棚に持っているんだけれど、なんとなく、読んでみたくなるね。これだけ繰り返し、見せられると、なんか気になるんだわ。それはそれは長いこと、積んだままにしてましたが・・・。
とりあえず、次回を待ちます。
- 作者: ヴェルヌ,花輪莞爾
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 文庫
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