第5話「金曜倶楽部」
逃亡中の矢三郎、とうとう弁天様に見つかってしまって、金曜倶楽部に連れて行かれる。鍋にされる?? という不安がある中、いろんなやりとりが面白かった。弁天様には、なにか、マジでやりかねない怖さがあるからなあ。
とはいえ、弁天様は、何故、あんなに哀しそうなのか。能登さんの演技の見事さも相まって、実に魅力的な女性となっている。
「食べちゃいたいぐらい、好きなのだもの」のセリフを、こうも哀しそうに、なおかつ艶っぽさを出しながら読めるのは、やっぱり、上手いなあ。と思う。
そんなに好きなら、食べなきゃいいのに。好きなのに、食べたら、なくなってしまうから哀しい。と言うのも、不可思議な言葉だ。でもって、それがとても魅力的に響く。
この絶妙なバランスのファンタジー世界がとてもすてき。続きもすごく楽しみです。
主人公だから、何とか逃げ切るとは思うんだけど、矢三郎の生命の危機は、まだまだ続くみたいだから、怖いと言えば怖い。さて、どうなることか・・・。