星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「宇宙戦艦ヤマト2199」第15話

第15話「帰還限界点」

・・・なんというか、悲しいくらい物語が安っぽい。あまりにちゃちくて、恥ずかしくなる。デスラーにしろ、ドメルにしろ、本来、かっこよく見えなきゃいけない人たちが、全然かっこよく見えないって言うのは、致命的じゃないかという気がするんだけどねえ。

かっこいいのは、声優の声だけ。声だけはいいけど、それだけで、全然胸に響かない。かっこつけのおじさんたちが、なんかしゃべってますよ〜という感じにしか聞こえない。

圧倒的な力で惑星を丸ごとひとつ焼き払うガミラス側のやり方は、中途半端に「星界の紋章」を思い出させるんだけれど、「星界」の魅力の半分も出せていないから、見ていてすごく恥ずかしいんだ。ガミラスの将軍の安っぽさは、子供だましキャラにしかなっていないし。

ヤマト側のキャラも、全然魅力が足りなくて、応援する気にもなれない。地球なんかもう、どうでもいいと言わんばかりのこの連中って、そもそも何しに旅しているんだっけ? という感じになっちゃっているし・・・。

やっぱねえ、悲壮感のない作品って、本当にダメね。と思うよ。昔の「ヤマト」だって、たぶん、今見るとお話も安っぽいし、子供だましなのかも知れないけど、妙な悲壮感だけはあったからね。地球は本当にもう絶望的な状況で、それを救えるのはヤマトしかいないって。鬼気迫る切迫感があった。

こっちのヤマトには全然それがないんだ。もう、死んでいいよ、あんたら・・・って感じしかしない。だから、感情移入もへったくれもないんだと思うよ。

まあ、そんな感じで。もう、見ていて、イライラするけど、イライラしかしないけど、とにもかくにも、最終回までつきあいますよ。見たいという気持ちだけはあるんで。とりあえず、次回を待ちます。