星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「宇宙戦艦ヤマト2199」第16話

第16話「未来への選択」

・・・ええと? 反乱って、これでもう終わりですか?? なにやら艦内に不穏な動きがあるのはわかっていたけど、その伏線は、これで終了??

ある種、新見さんの言うことの方がもっともなような気もしたので、反乱軍があっという間に鎮圧されるのを見ながら、この人たちは何をやりたいんだろうなあ? と頭を抱える羽目になった。

「ヤマト計画は現実的に考えて無理です!!」などと言ってましたが、言ってはいけないことを言ったというか、そこをつっこんじゃダメでしょ? 物語の設定が全部崩壊するわ。 

反乱軍のやり方も陳腐というか、もう少し上手くやれよ〜って感じに見えて、悪者役を一方的にやらされた伊東さんが、どっか気の毒な感じもした。

せっかくこんないい惑星があるんだから、移住しちゃえばいいのにねえ。移住できない決定的な、なにか致命的な問題でもあったというならまだしも、みすみすこの星を無視して、先に進むというヤマト側の気持ちはよくわかりませんわ。おまえらこそ、地球の人びとの未来をちゃんと考えてないんじゃないのか??

それでいて、「これがイスカンダルの与えた試練だったのかもしれない」って、変な言葉で締めくくっちゃって、まとめにもなってないじゃないか〜。

それとも、私が理解していないだけで、あのイスカンダルの船と滅びた先住民の間には、なにか深い意味があったのだろうか? どうにもその辺の因果関係が読み取れなかった。

あとラストシーン、なんでドストエフスキーの「罪と罰」がおいてあるのかと思って。伊東さんのやったことを、ラスコーリニコフにたとえるのは変でしょ? つながらないよ。それっぽい小道具としておいてあるようにしか見えないし。

それとも、シナリオを直しすぎて、おかしくなったという見本なんですかね? これは・・・。元のシナリオではちゃんとつながったものがいろいろ直したら、つながらなくなったとか?? そんな感じにも見える。

よかった探しをするなら、宇宙の果てで見知らぬ惑星に下りた感覚が、80年代SFしていて、ちょっと懐かしかったかな〜と思いました。こういうのは好きなんですよ。

惜しむらくは、もう少し上手くやってくれれば・・・と思って、返す返す、残念です。とりあえず、次回を待ちます。