星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

アルフォンソ・キュアロン監督 「ゼロ・グラビティ」

映画10.アルフォンソ・キュアロン監督 「ゼロ・グラビティ」(アメリカ・2013)

IMAX・3D・字幕版で視聴。今頃ですが、見てきました〜。

私は正直、行く前は全然興味がなかったというか、予告編を見ただけでは引っかからなかった。宇宙で遭難して、一人で宇宙空間を漂う話? だと思っていたので、高所恐怖症で、足のつかないところでは泳がない主義の私には耐えられない。冗談じゃないよ・・・と思っちゃったもので。

ただ、夫が前から見たがっていて、でも、映画館は高いから、ブルーレイが出たときに買って見ればいいと思っていたみたいで、それが突然気が変わったのは、ネットのうわさで、先に出た海外版のブルーレイの出来が悪いらしいぞ。という評判が広がったため。ちょうどそのタイミングで、アカデミー賞の発表があったから、IMAXで特別上映が始まったし、とにかく行こうというので、着いていった。

心配していたほど、高所恐怖症でどうという怖さはなかった。「サカサマのパテマ」の方がよほど怖かったというか。落ちる〜と言う恐怖がなかったせいかな?

宇宙から見る地球の大きさに圧倒されて、いきなり飛んでくる破片の怖さと、吹き飛ばされてぐるぐる回る感じと、それが助けられた後も、空気は続かないし、エアロックにはなかなか近づけないしで、延々、ハラハラさせられ通しで、息つく暇がないというか、そりゃもう、ものすごく面白かった。

無重力状態の姿勢制御の難しさを、リアルに体験させてもらったみたいで、捕まるところがないと、慣性でどんどん流される怖さ、反動が着けば、反対側に引っ張られる感覚を見せてもらったのは、なかなかすごい体験でした。

これこそ、大画面で3Dで見る価値のある映画だったと思います。リピーターが出てくるのが分かりますよ。と言うか、今頃、初めて見に行っている我々が遅いんですが・・・。

1時間半緊張しっぱなしで、その分疲れたけど、見応えがあったし、見終わった感じが気持ちよかった。男性の役者さんが、いいとこどりで、かっこよかったしね。あんな風に助けられたら、思わず、惚れちゃいますよねえ。しみじみしたわ。よかったです。