読書18.「コロボックル物語② 豆つぶほどの小さないぬ」 佐藤さとる 講談社文庫
・・・なんだか期待に反して、ちょっとがっかりしたのは、これは良くも悪くも、高度経済成長期に書かれた作品なんだなあ。という感じがしたことで、自然界の生き物であるコロボックルたちが、人間をまねて、電気を通したり、印刷所を作ったり、写真を取りたい、新聞を作りたい、工場を大きくしたいと言っていることで、あたかも、それが素晴らしいことのように書かれている。
そう言う人間の文明が、未来への希望や夢に見えたという、そう言う時代に書かれた小説なんだな、と思った。
個人的に印象に残ったのは、ブラジル移民の話がちらっと出てくることで、これこそ教科書では習わない歴史だから、貴重なんじゃないかと思った。
- 作者: 佐藤さとる,村上勉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/02/15
- メディア: 文庫
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