星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ガイア・ギア」第4巻 富野由悠季

読書45.「ガイア・ギア」第4巻 富野由悠季 角川スニーカー文庫

・・・富野は、本当に女性の裏切りと敵に寝返るネタが好きだなあ。と思った。しかも、それがまったく唐突に起こる。突然すぎて、何故、そうなったのか、さっぱりわからない。

それをして、「女性というのはそう言うものだ」と書かれているんだから、なんだか納得がいないんだ。もといた組織を裏切り、かつての仲間に銃を向けるからには、それ相応の理由があるはずだし、逡巡や苦悩があっていいはずなんだが。それを描こうとしない。

男への当てつけだけで、女はそう言うことをするものだ。と、決めてかかっているのは、非常に迷惑な話で。

で、銃を向けられた男が、自分の彼女でもないのに、彼女のことを「恋人がいるんだ!」と叫んで、撃たないでくれ! と仲間に呼びかけているのは、痛々しいものがあった。片思いの男がとっさに叫んだセリフにしては、あまりにも辛すぎるよ・・・。

ガイア・ギア〈4〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

ガイア・ギア〈4〉 (角川文庫―スニーカー文庫)