映画20.押井守監督 「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」 (日本・1995)
原作は未読。最初のバージョンを視聴。初めて見ました。
「現実とは、脳の情報処理に過ぎない」というのは、神林長平の小説の台詞だったと思うけど、80年代から90年代初期にかけて、こういうSFネタがはやったよね。という実感がある。
もっとさかのぼれば、「火の鳥・復活編」を思い出した。人間の体を、半分以上機械に取り替えてしまったら、それはもう、人間といえるでしょうか? という命題。
人間が人間に見えて人間じゃないとか、思いこんでいただけで、現実には家族なんて存在しないんですよ。とか、一歩間違えれば、精神病の妄想の世界になりそうな、この手のSFは苦手だ。
香港がモデルらしいけど、中国語の看板であふれかえっている未来社会というのは、さもありなんという感じがして、限りなく、現実に近づいたなあ。とも思った。