星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「第四若草物語」 L・M・オルコット

読書24.「第四若草物語」 L・M・オルコット 角川文庫

プラムフィールドの子どもたちのその後を描く。

ネタバレ全開で書くけど、どうしてもラストに納得がいかない。これじゃ、ダンがかわいそうだよ。美女と野獣の組み合わせでもいいじゃん! ダンにはベスと幸せになってほしかったというのに、そんな奇跡が起こるんじゃないかと期待して、期待しすぎて、がっかりした。ダンが幸せになれないのなら、ほかのどのキャラが誰と幸せになってもなんだか納得がいかない。これが世の中と言えば、そうなのかもしれないけど。せめて、ベスが、ダンの想いに気づいてさえいれば・・・。気づいて、どうなるってものでもないけど、この二人の物語をもっと読みたかった。とはいえ、そのためには、「第五若草物語」が必要になるし、それを書いている余裕はもう、作者にはなかったと言うことなのかな。なんだかもやもやすると言うか、とにかく、やっぱり、残念です。

 

第四若草物語 (角川文庫)

第四若草物語 (角川文庫)