読書30.「ダライ・ラマに恋して」 たかのてるこ 幻冬舎文庫
ダライ・ラマの本を読んで感銘を受けたという筆者が、「ご本人にお会いしたい!」と思い立って、本当に会うまでの物語。とにかく、ダメ元でもまずは実行するという、その行動力に感心する。
ご本人にお会いする前にと、中国のチベット自治区に行ってみたり、インドのリトルチベットと呼ばれるラダック地方に行ってみたりする。そこで知り合った人々から、チベット仏教について学んだり、考えさせられたり、こちらとしても頷けることが多かった。神懸かりになったシャーマンや、前世を覚えている女の子の話など、これって本当かな~?? と思う部分もあったけど、チベットなら起こりうると思ってしまうところがすごいかな。
輪廻転生や因果応報について、みんなが真剣に信じれば、「自分が死んだあとの世界なんてどうなってもいい」と無責任なことを考える人もいなくなるかもしれないなあ。と、ちょっと思った。