星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「モンテ・クリスト伯」第3巻 アレクサンドル・デュマ

読書32.「モンテ・クリスト伯」第3巻 アレクサンドル・デュマ 岩波文庫

前言撤回。作者はアルベールに悪意があると言うよりは、アルベールは、典型的な貴族のぼんぼんということで、貴族なんてこんなものですよ~と表現したかっただけかもしれない。と、いきなり大量に出てきたアルベールの友達を見ながら思った。

アニメ版の内容はすっかり忘れていたけど、聞いた名前の人たちが次々と登場してきて、ああ、いたなあ。こういうキャラ・・・と思うと、ちょっと懐かしい。

しかし、伯爵が、自分の素性を隠しながら、白々しくも、復讐の相手であるダングラールやヴィルフォール、モルセール伯爵と会い、金の力と人脈を巧みに使って、皮肉たっぷりにやりとりしているのが面白い。

メルセデスとの再会だけが、ちょっと切なかった。あまりにかわいそうで・・・。