第8話「ブローニュの夜」
第9話「闇色の夢を見た」
改めて、これは原作を知っている方がより楽しめるなあ。と思った。前に見たときにもそんなに悪い印象はなかったんだけれど、今の視点で見ると、次にこの展開が来るなあと言うのが読めるし、カバルカンティの意味深なセリフが、なぜ、そんなことを言うのかわかる。この人が何者か知らない状態だと、何を言っているのかわからないでしょうし。
あと、ダングラール夫人が、あの部屋でヴィルフォールとの間の子供を産み、その子供を箱に入れて、埋めたんだって、その事実を知っているのと知らないのとでは、アニメを見ても印象が違うんじゃないかと。
なぜ、古い小箱を見て、夫人が倒れたのか、ヴィルフォールが怒ったのか、わかっている方が楽しめる。
むしろ、原作を知っていることを前提にして、アニメをつくってないか? という感じまでする。もちろん、大幅にアレンジはしてあるけど。そのアレンジぶりが楽しいというか、そこが楽しむポイントになっているような、そんな感じ。