星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「巌窟王」第12話

第12話「アンコール」

順調に面白い。原作よりもユージェニーが繊細なタイプの女性として描かれているのがいいな。原作のユージェニーは、「許嫁なんていらない。私は私で自立して生きるの」という感じで、強気だったし、アルベールにも素っ気なかったんだが。「こういうタイプ、こんな昔のフランスにもいたんだ~」と思ったものだったが、アニメ版は、アルベールに対してちゃんと幼なじみらしい思い入れを持っているし、カネに目がくらんでいる両親に失望して、がっかりしている娘の気持ちは共感できる。

ユージェニーの母親と寝ているリュシアンが、ユージェニーを助け、アルベールを助けるのも配置としていいな。それを「仕事」と割り切ってはいても、ユージェニーに対しては負い目があったわけで。「傷つけてしまったみたいだからね」と、なんかさらっとセリフでかわしているのも、妙にかっこいいよ。

ようやくユージェニーとうまくいきそうな雰囲気になったというのに、引き離される恋人たち。

しかも、アルベールっては、自分の力のなさを恥じて、伯爵に泣きつくなんて、どういうファンサービス。おおおおおっと、喜んじゃいましたよ。伯爵、復讐している場合じゃありませんよ。アルベールのかわいさに負けそうになりませんか?

そしてまた、きわどいところで続くになったから、次回を待ちます。