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星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「巌窟王」第15話

第15話「幸せの終わり、真実の始まり」

原作との違いだけれど、アニメ版はフェルナンをエドモン・ダンテスの幼なじみで親友、として位置づけているんだなあ。と思った。原作では、ただの恋敵であって、フェルナンと幼なじみだったのはメルセデスの方だけだったのだけど。

かつての親友に裏切られた男としての伯爵が、「なぜ、親友は、彼を裏切ったのでしょうか?」とアルベールに言っているのを見て、「そりゃ、親友だと思っていたのはエドモンの方だけで、フェルナンの方では、そうじゃなかっただけなんじゃないだろうか?」という気がしてしまう。

そこが決定的に、フランツとアルベールの関係とは違う。「ちょうどあなたたち三人のようにね」と伯爵はアルベールに言っていたけど、アルベールの友だちって、みんないい奴ばっかりだったし、フランツを含め、誰も彼を裏切ったりはしなかった。そこがアルベールのアルベール故の人徳なんだろうか? と思う。

エドモンには、フェルナンをそれほどまでに憎ませる何かがあったということで、単純にメルセデスがエドモンを選んだから、というだけではなかったということになってしまう。

エドモンは、フェルナンのそう言う歪みに、裏切られるまで気づかなかったと言うだけで、単に、人を見る目がなかったんだね。ということになり、それでいいのかと・・・。

とりもなおさず、それでも伯爵をまだ信じているアルベールを見て、伯爵が笑うのは、そのあまりの純粋さが、かつての自分と重なるからなんだろうか? という気がする。「信じるものに裏切られる苦しみを味わってみろ」という。被害者から加害者へと移りゆく瞬間。かつての自分を自分で殺して。