第1話「解っていた結末」
OVA第3弾。昔、レンタルで借りて、見ているので視聴は二度目。「サムライトルーパー」は、昔、女性ファンを中心に圧倒的な人気があった作品だけれど、私は全然ハマらなくて、どこが面白いのか解らなくて、知りたくて、一生懸命見て、テレビシリーズは元より、OVA3作全部見て、それでも結局、つまらなかった。という結論に達した作品。
特に「MESSAGE」は、一番、訳わかんなかった・・・という印象が残っていたが、今の視点で見ても、やっぱり変な作品だなあ。と思う。
声優さんがずっと一人で喋っているんだけれど、何を語っていたのか、もう一度見たら、わかるだろうか? と思って、見直してみたかったのだ。
第1話は、当麻担当。サムライトルーパーとしての戦いは終わったはずなのに、なぜ、戦いは続くのか? という疑問を「なぜだ?」「なぜだ?」とか言いながら、今までの物語を振り返る構成。
そのおかげで、こんな話だったんだ~と、再確認したし、池田監督が悩んでいるテーマの部分もわかる。
アラゴを倒すために身につけてしまった鎧の力は、強大な力を持つ故に、結局、邪悪なものになるという。サムライトルーパーになったものは、死ぬまでその業を背負う・・みたいな話で、のちのち、池田監督が「ガンダムW」でも、そのテーマをやろうとして、失敗しているみたいな? そんな印象を受けた。
「アデューレジェンド」だとそのテーマもちゃんと綺麗にまとまって終わっているんだけれど、「サムライトルーパー」の段階じゃ、迷走ぶりもいいところで、この作品は特に池田監督自身が脚本を書いているから、ものすごい一人語りが続く、変な作品になっている。これこそが、池田監督の味かねえ? と、今ならわかるので、全5話で、どういう結論を持ってくるのか、楽しみにしたいと思います。もはや、すっかり忘れているし・・・。