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星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「翔ぶが如く」第7巻 司馬遼太郎

読書25.「翔ぶが如く」第7巻 司馬遼太郎 文春文庫

鹿児島の緊張が高まって、いよいよ西南戦争勃発寸前。そこに至るまでの状況の流れを、時系列を追って、順番に丁寧に解説してくれる。今までの物語がすべてこのための伏線で、西郷隆盛が、状況に追い詰められていく過程がよくわかる。彼は、みんなの期待を集めすぎた。背負うものが、大きすぎたんじゃないかと思う。

士族たちの不満を、西郷が抑えていた。今はまだ時期ではないと言いつづけていたのに、それでも、政府が西郷への暗殺者を送って来たという、真偽は歴史の謎らしいが、その事実を知って、いろんなことを投げ出す気になったんじゃないかという気もする。

個人的には、大久保さんが西郷を暗殺するわけないわ~と、私も思うが、下の方の人間には「西郷さえ殺せば」と思っていた人もいるだろうし、それこそ真相はわからないね。

戦争を避けたい人もいたのに、みんなが熱くなっている状況ではもはや止められないという。その事実がとても辛い。