星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

ディーン・デュボア、クリス・サンダース監督 「ヒックとドラゴン」

映画22.ディーン・デュボア、クリス・サンダース監督 「ヒックとドラゴン」 (アメリカ・2010)

一言でまとめるなら、「脳筋バカの親父を持つと息子は苦労する」という話。分かり合えない父親と息子の齟齬が、非常によく出ていて、色んな部分で共感しました。

なんで、こう、親っていうのは、子供の言うことを聞かないかな~。信じられないかな~。という苛立ちですね。子供を心配するあまりに余計なことをして、かえって問題をこじらせてしまう物語の展開のじれったさ。引っ張りのうまさが見事でした。

これは、親の立場で見ても、子供の立場で見ても、どちらにも訴えるものがあるんじゃないかと思います。自分だけは違う。と思っていても、そう簡単に自分が信じてきた知識を覆すことなんかできないものだから。

ドラゴンは倒さなきゃいけない敵だと信じて、今までの人生のすべてを捧げて戦ってきた父親に、ドラゴンと友だちになってしまった息子の気持ちがわかるわけもない。

そういうもろもろのいらだちを吹き飛ばすかのように、ドラゴンとの飛翔シーンや、最後の戦いに臨む子どもたちの勇気に感動させられました。

これはいい映画でした。非常に面白かった。すべての世代におすすめです。次作があるのなら、できるだけ早く、見てみたいと思ってます。