星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

ザック・スナイダー監督 「マン・オブ・スティール」

映画24.ザック・スナイダー監督 「マン・オブ・スティール」 (アメリカ・2013)

「スーパーマン」についての予備知識もほとんどゼロ。主人公は宇宙人で、普段は新聞記者をやりながら、事件があると変身して戦うんだっけ? ぐらいなもの。

この映画では、主人公の出生から始まって、なぜ、地球に送り込まれたのか、地球でどう育てられたのか、どうして、スーパーマンとして戦うことになったのかと、順番に丁寧に描きこんでくれたので、へ~、そうだったのか~。と、初めて見る知識に感心した。

特に、冒頭に出てくる主人公の故郷であるクリプトン星の描写がかっこよくて、いかにも異星という感じの建物やロボット、乗り物のデザインがSFしていて、すごくよかった。SF描写をやらせると、やっぱり、アメリカ映画のデザインセンスは素晴らしいものがあるなあ。と思った。

後半の戦いのシーンになると、スピード感の描写が半端ないし、確かに「弾丸より早い」のは間違いない。お互いにものすごいスピードで動き回るし、ぶつかるし、そりゃ、周りが粉々に破壊されるわけだ。そんな中で、なにげに人間を助ける主人公がかっこいいよ。なるほど、「鉄腕アトム」の元ネタだけのことはあるなあ。と思った。彼は、人間の中の異種でありながら、それでも人間をちゃんと助ける優しさを持っているのね。アトムは、それをロボットにしただけなのか。と。

長い映画なんだけれど、一気に見させてもらいました。これは素晴らしかった。今の映像技術でリブートさせたスーパーマンは、SF映画として、非常に良くできていて、感動しました。こういう映画が出てくるようになったあたり、いまはやっぱり21世紀なんだなあ。と思いますよ。