星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

米林宏昌監督 「メアリと魔女の花」

映画29.米林宏昌監督 「メアリと魔女の花」 (日本・2017)

非常にきれいで、きちんとまとまった作品で、途中で違和感を覚えることなく、すらすらと物語を追うことが出来ました。面白かったです。

どこかで見たような? という感覚はあるものの、これでもかとばかりに、いろんなアイディアを出してきて、魔法大学を演出したところは気に入ってます。いろんな仕掛けがあるのは、見ていて楽しい。そのうち、アトラクションでも作るつもりなのかと思った。

あなたは魔女の素質がありますと言われて、その気になっているメアリの迂闊さと、だんだん姿を現す、魔女の怖さ、不気味さが良かった。魔法の世界は、そんなに甘いところじゃないよ? という不吉な予感が漂って、児童文学ファンタジーらしさが出ていると思う。

ピーターが捕まったあたりになると、これは、魔法使いハウルの誕生の瞬間かと、うっかり思ってしまったというか。そうなってもおかしくないというか。ハウルだって、昔は一人の人間の子供だったのかな? と妄想が膨らみましたね。

ジブリ作品ではないにせよ、今までのスタジオジブリの総決算に見えなくもない。いい作品を見せてもらったと思います。良かったです。