星の原休憩所

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「坂の上の雲」第2巻 司馬遼太郎

読書15.「坂の上の雲」第2巻 司馬遼太郎 文春文庫

日清戦争米西戦争などの解説があった。どちらもそんなに詳しくない歴史なので、興味深く読ませてもらいました。「どういう家来がいくさに強いか?」という質問に対して、「戦場でほんとうに必要なのは、真面目なものである」という答えが印象に残りました。「たとえ非力であっても、責任感が強く、退くなと言われれば、骨になっても退かぬものが多ければ多いほど、その家は心強い。合戦を勝ちに導くのは、そういうものたちである」「いくさは、たれにとってもこわい」「そういう自然のおびえをおさえつけて、悠々と仕事をさせてゆくものは、義務感だけである」

日清戦争で日本が清に勝った理由の一つとして、語られるけど、たしかに生真面目さと義務感、責任感の強さは、日本人の方が中国人よりもありそうだな、と思った。あるいは、ドイツの軍が強いのも同じ理由なのかと、そんな気もする。