星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「舟を編む」第5話

第5話「揺蕩う」

辞書編集部というのは、「パトレイバー」における第二小隊みたいなもので、はずれ者を集めて、埋立地に追いやっているみたいな、そういう部署なんだろうか? という感じもちょっとした。少なくとも、この出版社の中では、どこか場違い的な、その分だけ隔離された楽園になっているみたいな、そういうイメージだな、と思った。会社にしてみれば、いつでも、切り捨て御免、ができるという。

西岡さんみたいな人が、なんでその部署に配属されたのかは謎だが、5年もいて、彼は彼なりに、この部署を愛しているというか、守りたい気持ちがあるのかと。そういう部分がいいなあ。と思う。

宣伝部に回されることをみんなに告げられなくて、外回りで腐っているときに、時間経過を表すのに、猫を使った演出がちょっと気に入っている。猫、かわいいよ。猫。

やけに西岡さんが目立つんだけれど、ある種、彼は、第二の主人公の位置にいるというか、普通に視聴者である一般人が感情移入するとしたら、馬締さんよりもこの人の方なんだろうなあ、と思う。会社勤めの哀愁が出ていて、気持ちがよく分かる分だけ。