星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「舟を編む」第11話

第11話「灯」

最終回。きれいに終わったと思うけど、この作品の難点は、最後まで見ても、辞書づくりの大切さ・・・というのが、伝わってこなくて、そんなに辞書ってすごいものなんだろうか?? と、未だに思うことで。いくら松本先生や馬締さんがもっともらしいことを言っても、辞書は人と人をつなぐ船だとかなんとか、抽象的すぎて、よくわかんないし、説得力がゼロだってことですね。それを言い出すと、身も蓋もないんですけど、実際そうなんだから、仕方がない。

これが外国語の辞書なら、異なる国の人々と交流を深めるため、語学学習のために大切なものだという話もわかるんだけれど、この場合、国語辞典でしょ? 国語辞典って、今の時代に必要性があるのだろうか?

必要以上に丁寧な言い回しを覚えても、そんなに役に立つものじゃないし、辞書なんか引いている暇があったら、その分だけ多くの人と会話すべきじゃないの?? という感じがする。

この作品で伝わるものがあったとすれば、コミュ障の主人公にも居場所があって、やりがいのある仕事が見つかって、よかったね。という感慨で、それでも、どちらかと言えば、なんでもスムーズにうまく行きすぎじゃないか? という気もするけど、まあ、所詮は、物語だからね。こんなものでしょ。という感じ。

アニメとしての演出が見事だったとは思うので、内容よりもそちらを評価したい。きれいなアニメーションで、見ごたえがありました。よかったです。