第4話「LETTER04」
須和君がいい男過ぎて、惚れてしまうわ。こんないい男に惚れられておきながら、それに気づかず、翔君のほうを選ぶとは、主人公ももったいないことをする。というか、それが恋心というものなのかもしれないが・・・。
とはいえ、「菜穂がだめって言ったから、(先輩と付き合うのを)やめた」ってのは、そんなことを言われて、いいのか悪いのか、素直に喜んでいいものなのかどうか。
自分で決められないので、女に判断を仰ぐというやり方はどうなのかね? しかも、口で言わずに、こっそり紙に書いたメッセージだけ、さりげなく隠すように入れておいたっていうんでしょ。なんかやり方がこずるいというか、いちいち相手を試すような真似をするってどうなのかと思う。
そもそも、主人公が悩む以前の問題として、菜穂にモーニングコールだの弁当を作らせるだのさせておいて、その一方で、告られたからと言ってほかの女と付き合い始め、付き合っている女がいるくせに、今度は「なんでモーニングコールしてくれなかったの?」といちいち聞いてくるあたり、どうかと思うよ。
それこそ、聞かなくてもわかりそうなものでしょ? 普通、彼女ができた男にモーニングコールだの弁当だの作っていったら、相手の女の子に悪いと思うじゃん。この場合は、菜穂が正しい。翔君が、どっか無神経で、女を便利に使っている感じ。
こんな男を助けるために、みんなが翻弄されなきゃならないとは、なんだかなあ。という気分になってきた。とはいえ、今どきの男の子なんて、大体、みんな、こんな感じなのだろうか?