コミック9.「ポーの一族 ユニコーン」 萩尾望都 フラワーコミックススペシャル
正直、かなり微妙。作者として、昔の「ポー」シリーズが「戻ろう、戻ろう、過去へ。もう、明日にはいかない」で終わってしまっていることに、なんか引っかかりがあって、ひっくり返したかったのかもしれないが、「もう、ずっと一生、そんなバラの住む村で暮らせたらどんなにいいでしょうね」と言っていた「グレン・スミスの日記」までひっくり返すことはないじゃないか~という感じがする。
今更、ポーの村に、変な設定を加えてほしくないというか、妙な物語を付け加えてきたなあ。という感じがして、なんだか夢を壊された気分。
というか、読者のそういう思い出をぶち壊すのが目的なら、成功しているんだろうけど、個人的にはやってほしくなかったし、モノが「ポーの一族」だけに、かなりショックです。嫌なものを見た感じ。