星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

富野由悠季監督 「GのレコンギスタII ベルリ撃進」

映画1.富野由悠季監督 「GのレコンギスタII ベルリ撃進」(2020・日本)

自宅ホームシアターにて、配信で視聴。面白かったです。

1作目に引き続き、ベルリとアイーダの気持ちの動きがよくわかって、感情移入しやすくなっている。デレンセン教官を殺してしまったベルリの気持ち、それを見たアイーダが、少し心を動かして、なおかつ、彼女自身が、危うく、ベルリの母親を殺してしまうところだったこと。ちゃんとエピソードがつながって、キャラ心理を追いかけやすくなっている。

テレビ版を見た時には、その気持ちがよくわからなかった。母親が下りてくるシーンはあったけど、なんかネタっぽい感じで、なんなの? これ? と思っただけだったし、印象に残らなかった。言われてみれば、そんなシーンがあったなあ。と、映画を見ながら思い出して、つなげてみれば、結構重要な場面なんだと気づいた。

あと、クンタラの説明がくどいように入ったけど、そういう被差別階級を出すことによって、彼らの劣等感を刺激して、あおり、兵士として使うというのは、現実でもよく行われている手口なのかもしれないと思うので、そういう部分の風刺になっているのかな? と思った。

他にもいろいろあるけど、とにかく、見るのはテレビ版に続いて2周目だし、夫がこまごまと設定の説明をしてくれたし、それを踏まえたうえで見ているからかもしれないが、ああ、なるほど。ちゃんとつながっているのね。というのがきれいに見て取れる。

こんなに面白かったとは意外。と、感心しました。この調子で続くなら、次回も楽しみです。続きを待ちます。