星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「かもめのジョナサン」 リチャード・バック

読書8.「かもめのジョナサン」 リチャード・バック 新潮文庫

有名タイトルだけど、内容は知らなかったので、初めて読んで、こんな変な話だったとは! と思って、困惑している。(PART4を含む完成版を読みました。)

ネタバレ有りで書くけど、ジョナサンが変わり者でほかのかもめが一生懸命、餌をあさっているに、自分だけは、飛行の訓練をしていた。スピードをいかにして上げるかに一生懸命だった。という話なのは、まだいいとして。

スピードの訓練も何も、スピードを驚異的に上げていくと、最終的に瞬間移動まで始めて、どこか知らない別の宇宙まで飛んでいっちゃうというのは、どう解釈すればいいのかと?

戻ってきたジョナサンが、だんだん神格化されて行って、物語はどこか宗教じみてくるし、どこへ行くんだ? この話は・・・。と、困惑した。

まあ、ある種、好きでやっていたことが、どんどんエスカレートすると、周囲に影響を与え、周りは、彼を神か悪魔か、特別扱いするようになる。ということに対する比喩なのか? その最初の目的が「速く飛びたい」という一点だったというのは、興味深いというか。ラストに登場するアンソニーとの出会いが、ジョナサンの救いだったのだろうかとちょっと思った。