2020-09-29 「華胥の幽夢」 小野不由美 読書 読書21.「華胥の幽夢」 小野不由美 新潮文庫 5作入り短編集。4作が、本編の補足的物語だったのに対して、表題作にもなっている「華胥」だけが、比較的独立した短編。「風の万里」でちらっと出てきた才国の黄姑の物語ですね。正確には、その前王の話。 「人を責め、非難することは、何かを成すことではない」「主上を責める資格があるのは、主上よりも巧く国を治められる人だけではないのかしら」 なんだか、民主党政権への批判だろうか? とちらっと思ったんだけれど、作品が発表されたのは2001年なので、ずいぶん先見の明があったなあ。と思う。