星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ポーの一族 秘密の花園」第1巻 萩尾望都

コミック12.「ポーの一族 秘密の花園」第1巻 萩尾望都 フラワーコミックススペシャル

アーサー・クエントン卿の物語。なのはいいけど、やっぱ、昔のファンとしては、こういうつけたしのような物語は、蛇足に見える。

子供二人で旅をしているエドガーとアランの設定には、確かに無理はあるかもしれないが、それがよかったんじゃないか~という想いが残って、今更、一族のものがどうこう、二人のことを監視していたなどという設定なんかつくらないでほしかった。

リデルについても、語ってほしくなかったというか。

物語自体は、いろいろ設定と登場人物がややこしくて、一読しただけでは混乱しちゃって、ついていけない。続きの巻が出て、完結したら、改めて通し読みしたほうがよさそうだ。と思った。

一番よかったと思うのは、巻末に収録されている番外編「月曜日はキライ」で、これが一番「ポーの一族」らしいというか、萩尾望都らしい短編だなあ。と思って、ちょっと気に入っている。