星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

読書

「西の善き魔女」第1巻 荻原規子

読書10.「西の善き魔女」第1巻 荻原規子 角川文庫 記録によると、昔、漫画版を1巻だけ読んでいるんだけど、全然覚えてなかったし、アニメ版も未見です。基本的には、どんな話か全然知らずに読んだけど、非常に面白かった。 主人公の少女の置かれた立場が、…

「RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴」 荻原規子

読書9.「RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴」 荻原規子 角川文庫 外伝という位置づけだと聞いていたんだけど、蓋を開けてみたら、番外編のショートストーリーが3本と、残りの中編は、完全に本編の続編だった。 言われてみれば、たしかに、本編でな…

「RDG レッドデータガール6 星降る夜に願うこと」 荻原規子

読書8.「RDG レッドデータガール6 星降る夜に願うこと」 荻原規子 角川文庫 これにて、最終回。きれいなラストシーンでした。泉水子の道行く先の未来が、少しだけ垣間見えたのが良かった。彼らは、きっと幸せになるだろうと、そんな予感があるので、それが…

「ガラスの地球を救え」 手塚治虫

読書7.「ガラスの地球を救え」 手塚治虫 光文社新書 手塚先生は、この本を書いている最中に亡くなったとのことで、足りないページ数を他の時期の講演内容で補完したというが、改めて、読むと、たぶん、最初の30ページ部分が病室で書いたものなんじゃないの…

「萩尾望都がいる」 長山靖生

読書6.「萩尾望都がいる」 長山靖生 光文社新書 本人が認めている通り、この筆者は、萩尾望都のファンを通り越して、ドマニアなんだなあ。という感じはした。そのぐらい、褒めちぎっている。 ただ、私も萩尾ファンなので、そのぐらい言いたいという気持ちは…

「日露戦争史」第1巻 半藤一利

読書5.「日露戦争史」第1巻 半藤一利 平凡社ライブラリー 2ヶ月ぐらいかけてちまちまと読み進めていたけど、ようやく読了。日露戦争史と銘打っている割に、なかなか戦争が始まらなくて、戦争前に、どれだけ政府が頑張って、戦争を回避しようと、幾度もロシ…

「RDG レッドデータガール5 学園の一番長い日」 荻原規子

読書4.「RDG レッドデータガール5 学園の一番長い日」 荻原規子 角川文庫 やはり、泉水子と姫神は、同一人物なのか。性格がまるで違うようにみえるのは、時間を戻ってやり直しているうちにそうなったのか? 泉水子がいずれ姫神になるなんて、なんか想像しづ…

「RDG レッドデータガール4 世界遺産の少女」 荻原規子

読書3.「RDG レッドデータガール4 世界遺産の少女」 荻原規子 角川文庫 姫神は、時間を戻って、未来を変えようとしている。という設定だけど、どことなく、「まどマギ」を思い出させると言うか、そういう設定は、最近、というか、少し前に流行ったよね。と…

「知らないと恥をかく世界の大問題13」 池上彰

読書2.「知らないと恥をかく世界の大問題13」 池上彰 角川新書 このシリーズも、ようやく最新刊まで追いついた。 ロシアのウクライナ侵攻について、ページを割いているが、背景に宗教問題があったのは知らなかった。 あと、自民党内の派閥について、説明が…

「RDG レッドデータガール3 夏休みの過ごしかた」 荻原規子

読書1.「RDG レッドデータガール3 夏休みの過ごしかた」 荻原規子 角川文庫 夏休みに友達の家に遊びに行く。みんなで合宿。というあたり、青春していていいなあ。と思った。 場所が戸隠ということで、いろいろ不可思議な現象も起こるが、三つ子が真澄と呼ん…

「RDG レッドデータガール2 はじめてのお化粧」 荻原規子

読書45.「RDG レッドデータガール2 はじめてのお化粧」 荻原規子 角川文庫 泉水子も東京の高校に進学し、新しい学園生活が始まる。新キャラのうち、真響と真夏の姉弟と、高柳には、たしかに見覚えがあった。アニメの記憶。ああ、たしかに、こんな子いたなあ…

「知らないと恥をかく世界の大問題12」 池上彰

読書44.「知らないと恥をかく世界の大問題12」 池上彰 角川新書 オバマがやったことをトランプがひっくり返し、トランプがひっくり返したことをバイデンがもとに戻そうとしている。というのがわかったけど、大統領が変わるたびに、そうやってアメリカの方…

「RDG レッドデータガール はじめてのお使い」 荻原規子

読書43.「RDG レッドデータガール はじめてのお使い」 荻原規子 角川文庫 「風神秘抄」の姉妹編だと聞いたので、読んでみた。アニメ版もだいぶ前に見たんだけど、ほとんど忘れていて、覚えてなかったな。改めて、こんな話だったんだ。と思った。 正直、おど…

「学校では教えてくれない地政学の授業」 茂木誠、文化放送

読書42.「学校では教えてくれない地政学の授業」 茂木誠、文化放送 祥伝社黄金文庫 非常に読みやすくて、面白かったです。地形は変わらないので、戦争の起きる位置もだいたい、決まってくる。そこに、それぞれの国の思惑や、民族の意識が加わって、歴史が動…

「あまねく神竜住まう国」 荻原規子

読書41.「あまねく神竜住まう国」 荻原規子 徳間文庫 「風神秘抄」続編。当初、姉妹編だと聞いていたんだけれど、草十郎や糸世も出てくるし、明らかにその後の話。力を失った草十郎がどこか痛々しい。とは言え、彼らにまた会えたのは嬉しいよ。本当は、この…

「知らないと恥をかく世界の大問題11」 池上彰

読書40.「知らないと恥をかく世界の大問題11」 池上彰 角川新書 ネタ的には、2019年のニュースを中心に書かれているので、今、読むと、若干情報が古いと思わざるをえないんだけど。特に、アメリカの大統領選挙について、ページをさきすぎな気はする。 …

「風神秘抄」下巻 荻原規子

読書39.「風神秘抄」下巻 荻原規子 徳間文庫 非常に面白かったです。鳥彦王、かわいいよ、鳥彦王!! もうね、これだけかわいいカラスに慕われて、ずっと一緒に旅をして、助けられて、主人公が本当に羨ましい限りでした。 その分、別れの辛さが、切なかった…

「風神秘抄」上巻 荻原規子

読書38.「風神秘抄」上巻 荻原規子 徳間文庫 勾玉三部作に続編があったことに、かなりあとになって気づいたので、この本を見つけるのに時間がかかりました。それが非常に悔やまれます。 読んでみて、鳥彦王の存在や、彼と言葉を交わせる主人公の設定に、確か…

「日本人が知るべき東アジアの地政学」 茂木誠

読書37.「日本人が知るべき東アジアの地政学」 茂木誠 PHP文庫 非常に勉強になりました。読み応えがあって、面白かったです。 私が知りたかった近隣諸国の歴史を丁寧に解説してくれたのは、助かりました。特に、朝鮮半島の歴史を古代史から現代史まで、日…

「ロボット・イン・ザ・ホスピタル」 デボラ・インストール

読書36.「ロボット・イン・ザ・ホスピタル」 デボラ・インストール 小学館文庫 タングは、ロボットだけど、ここでは、ロボットというより、普通とちょっと違う子供(障がい児?)として、扱われているんだろうな。と思う。そういう子供を、どうやって、社会…

「日本人の武器としての世界史講座」 茂木誠

読書35.「日本人の武器としての世界史講座」 茂木誠 祥伝社黄金文庫 情報量が多いので、全部頭に入ったとは言い難いが、非常に勉強になり、読み応えがあって、面白い本でした。 中国や朝鮮半島、ヨーロッパやアメリカ、イスラムの人々の考え方の基本は、どう…

「ロボット・イン・ザ・ファミリー」 デボラ・インストール

読書34.「ロボット・イン・ザ・ファミリー」 デボラ・インストール 小学館文庫 あまりに、彼らの娘のボニーがうざいので、子育って、こんなに大変なのか? 嫌だなあ。こんな子供、面倒見たくないわ。などと、思いながら、読んでいたけど、最後の最後で、彼女…

「世界史で学べ! 地政学」 茂木誠

読書33.「世界史で学べ! 地政学」 茂木誠 祥伝社黄金文庫 以前から、戦争の歴史は地形と関係があるんじゃないか? と思っていたので、地政学という学問には、非常に頷けるものがありました。これはもっと、学校の授業でも教えるべき内容かと思います。 情報…

「ピアリス」 萩尾望都

読書32.「ピアリス」 萩尾望都 河出書房新社 萩尾望都が、木下司というペンネームで書いたSF小説。雑誌の廃刊により未完ということだけど、続きを読みたかった。できうることなら、漫画で読みたかった。戦争難民の双子のきょうだい。互いに相手を妹、弟と…

「ロボット・イン・ザ・スクール」 デボラ・インストール

読書31.「ロボット・イン・ザ・スクール」 デボラ・インストール 小学館文庫 このシリーズにまだまだ続きがあると知って、慌てて購入したけど、読んでみるとなんだか、すっかり子育て苦労話になっちゃってて、子育てしたことのない私としては、あ、そう。的…

「美しの神の伝え」 萩尾望都

読書30.「美しの神の伝え」 萩尾望都 河出文庫 萩尾望都のSF短編小説集。14作の小説と2作の漫画を収録。漫画のうち、「左ききのイザン」は、読んだことがあったのだけど、その前日譚である小説「ヘルマロッド殺し」は初めて読んだ。「ヘルマロッド殺し…

「精霊の木」 上橋菜穂子

読書29.「精霊の木」 上橋菜穂子 新潮文庫 中央太陽系が統治して、辺境に惑星移民があり、エアカーが走り、アンドロイドがいて、パラライザーで持って、攻撃してくるような、なんかもう、読んでいて恥ずかしい80年代SF感。今どき、このネタはないだろう…

「風と行く者 守り人外伝」 上橋菜穂子

読書28.「風と行く者 守り人外伝」 上橋菜穂子 新潮文庫 「天と地の守り人」のその後から物語が始まるので、外伝というより続編という立ち位置かと最初は思ったんだけど、その割には、回想シーンのほうが長く、バルサが16歳だった頃、まだジグロが生きてい…

「椿宿の辺りに」 梨木香歩

読書27.「椿宿の辺りに」 梨木香歩 朝日文庫 「稲荷に頼るな」という言葉が結構怖い。無意識に頼っていたのだろうか? 願い事をすれば、叶えられるとでも? 先祖や土地の持つ痛みが、子孫に引き継がれるというのは、ずいぶん、理不尽な感じがする。主人公た…

「f植物園の巣穴」 梨木香歩

読書26.「f植物園の巣穴」 梨木香歩 朝日文庫 新刊「椿宿の辺りに」と同じ世界観だというので、再読してみた。ただ、読んだのがずいぶん前だったので、物語自体、すっかり忘れていて、新作を読んだのと変わらない。夢なのか現実なのかわからない不思議な世界…