星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

庵野秀明監督「シン・エヴァンゲリオン 劇場版」

映画1.庵野秀明監督「シン・エヴァンゲリオン 劇場版」(2021・日本)

今頃ですが、ようやく見てきました。過去の「エヴァ」シリーズは、テレビ版劇場版コミック版を全部見てます。

まあ、いろいろ総括して、ちゃんと終わったなあ。という感じに見えたので、よかったんじゃないかと。正直、前作の「Q」を見たのがだいぶ前なので、設定もストーリーも忘れちゃってて、何がどうなってこうなっているんだっけ? 専門用語の意味が全然分かんない。状態に陥ったのも間違いないんですが、それも含めて、「エヴァ」ってそんな感じだよなあ。とも思うし。

やっぱり、今の年齢まで来ちゃうと、シンジくんというよりは、ゲンドウの方に感覚的に近いし、父親の心情を丁寧に描いたことには好感が持てました。ゲンドウがもともとどういう人間だったのか、どうしてシンジを遠ざけたのか、そういう気持ちもわかるし。わかるような気もするし。

昔は中学生だったキャラクターたちが、すっかり成長して、大人になっている姿を見れたのもよかったです。こんな立派になって・・・と言う部分で感動。トウジはもとより、ケンスケが非常に良かったです。

増井壮一監督「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」

映画5.増井壮一監督「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」(2019・日本)

原作小説は未読。テレビシリーズは、全部視聴済みです。自宅ホームシアターで視聴しました。

テレビシリーズの時に宿題になっていた翔子さんの物語。きれいに完結したきれいな物語でした。いろんな時間ものテーマの物語がある中で、いろんな病気ネタテーマの物語がある中で、抜きんでて、きちんと終わっている感じがしました。タイムリープのつじつまが、これでちゃんとあうのかどうかはちょっとわかりませんが。そういうのは、もっと詳しい人がちゃんと解説してくれそう。

「ありがとう」「頑張ったね」「大好きです」の言葉を、最初に言ったのは、翔子さんだったのか、咲太だったのか? その辺も、本当は矛盾が出ているような気もしたんだけど、でも、いい言葉ですよね。感動しました。いい作品だったと思います。

鍋島修監督「弱虫ペダル SPARE BIKE」

映画4.鍋島修監督「弱虫ペダル SPARE BIKE」(2016・日本)

3本立てだと聞いたので、数時間おきに、別々に見たけど、通しで見て、1本の映画として扱った方がよかったのかな~という気もするし、劇場公開もされたらしいので、映画としてカウントしてみる。

「巻島裕介」編が2本と、その間に「東堂尽八」編が入って、別々の物語が3本。EDの後に、おまけとして、「それいけアラキタくん」という3分ぐらいのショートアニメがついている。

先輩たちの1年生時代、中学生時代の物語として、どれもよかったけど、個人的には、巻島さんの物語で、巻島さんが「金城くん」、金城さんが「巻島くん」って、お互い「くんづけ」で呼んでいるのがなんか萌えた。まだたどたどしいというか、初々しいというか。呼び捨てになる前の二人。みたいな感じ?

東堂さんの物語では、修作くんという幼馴染(?)キャラが出てきたけど、この人、そのあと、どうなったの? というあたりを、微妙に隠して終わってしまったので、気になる。気になる人は、原作を読めという扱いなのかな? アニメ化しないのだろうか?

クリス・サンダース監督 「野性の呼び声」

映画3.クリス・サンダース監督 「野性の呼び声」(2020・アメリカ)

109シネマズ湘南にて、字幕版を視聴。原作小説は、タイトルは知っていたけど、未読だと思う。

正直、全然面白くなかった。そもそも、犬がかわいくない。こんなはた迷惑な駄犬にどうやって感情移入しろというのか? 最初の方のヘタレぐあいがひどすぎて、なんで、こんなやつがリーダーになるのか。元リーダーだった犬が怒るのは当たり前で、その犬が負けてしまう事実の方が、よほどかわいそうだった。

郵便配達の黒人兄ちゃんとアジア系お姉さんの組み合わせは、まあまあ、よかった。むしろ、ハリソン・フォードがおまけに見える。出てこなくてもよかったんじゃないかというぐらい。

ピエール・コフィン、カイル・バルダ監督 「ミニオンズ」

映画2.ピエール・コフィンカイル・バルダ監督 「ミニオンズ」(2015・アメリカ)

2D字幕版を、アマプラの配信で、うちのテレビで視聴。面白かったです。ミニオンたちは、太古の昔から地球にいたと、その歴史が延々と語られて、最後にグルーのところにたどり着く。

イギリスでのシーンがやたら長く、サービス満タンだったけど、イギリスでも、ミニオンが大人気ということなのかな? というか、そもそも、グルー自身が英国人という設定なのか。

悪党の集会が、フロリダのオーランドで行われるというのは、なんかの風刺だろうかと思った。私に知識がないだけで、いろんなところにブラックなジョークが隠されているみたいで、そういうのも楽しい。単純に子供向けの優等生作品じゃないところが気に入ってます。

富野由悠季監督 「GのレコンギスタII ベルリ撃進」

映画1.富野由悠季監督 「GのレコンギスタII ベルリ撃進」(2020・日本)

自宅ホームシアターにて、配信で視聴。面白かったです。

1作目に引き続き、ベルリとアイーダの気持ちの動きがよくわかって、感情移入しやすくなっている。デレンセン教官を殺してしまったベルリの気持ち、それを見たアイーダが、少し心を動かして、なおかつ、彼女自身が、危うく、ベルリの母親を殺してしまうところだったこと。ちゃんとエピソードがつながって、キャラ心理を追いかけやすくなっている。

テレビ版を見た時には、その気持ちがよくわからなかった。母親が下りてくるシーンはあったけど、なんかネタっぽい感じで、なんなの? これ? と思っただけだったし、印象に残らなかった。言われてみれば、そんなシーンがあったなあ。と、映画を見ながら思い出して、つなげてみれば、結構重要な場面なんだと気づいた。

あと、クンタラの説明がくどいように入ったけど、そういう被差別階級を出すことによって、彼らの劣等感を刺激して、あおり、兵士として使うというのは、現実でもよく行われている手口なのかもしれないと思うので、そういう部分の風刺になっているのかな? と思った。

他にもいろいろあるけど、とにかく、見るのはテレビ版に続いて2周目だし、夫がこまごまと設定の説明をしてくれたし、それを踏まえたうえで見ているからかもしれないが、ああ、なるほど。ちゃんとつながっているのね。というのがきれいに見て取れる。

こんなに面白かったとは意外。と、感心しました。この調子で続くなら、次回も楽しみです。続きを待ちます。

浜崎博嗣監督 「orange オレンジ -未来-」

映画21.浜崎博嗣監督 「orange オレンジ -未来-」 (日本・2016)

原作コミックスもテレビアニメ版も、読んでいるし、見てます。実写の映画版だけは未見。今回見たのは、アニメの劇場版。アマゾンプライムに来たので、須和君視点ということで、見てみることにしました。

原作を知らない人には、これだけ見てもわからないかもしれないけど、まあ、1時間ちょっとという尺に、頑張って詰め込んでみました。という感じで、テレビ版のシーンをさらりとまとめて、未来にいる彼らをメインに、過去と未来とうまく交差させて、きれいに仕上げたという感じでしたね。悪くなかったと思います。

テレビアニメ版を見た時には、翔君に不満たらたらだった覚えがあるけど、翔の描写を減らして、須和君の気持ちをメインにしたのもよかったんじゃないかと。