星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「最終兵器彼女」第4話「ふゆみ先輩」

前言撤回。やっぱ、いいですわ〜。このアニメ。
前回はけなした間合いの取り方も、今回はぐっと原作のイメージをちゃんと取り込んでいる。
異常な設定もだいぶ作品の中にとけ込んだ感じがする。ゆっくりとしたテンポでつづく役者さんの芝居が実にいい。そんな会話の背景に「風に揺れる小さな草花」を描いた描写もいいな。「平和」と「ちせ」自身の「危うさ」を象徴しているようで。

一方で「外」の世界は、草一本生えない荒野になっていて、「平和なのはこの町だけ」「この町は私の地元だから」という不吉な言葉がリンクしていて、「外」の「戦場」と「内」の「平和な街」の中間点に「自衛隊」が配置されているわけだけど、だからこそ、平和を脅かす「自衛隊」の影が常に不安を運んでくる。

そう言う意味では、「ちせ」と「シュウジ」の間に位置している「ふゆみ先輩」が「自衛官の妻」であるというのも興味深い構図だ。

とは言え、この作品の構造をもっとちゃんと検証できるといいんだけど、私じゃちょっと力不足ですね。上手くできないや。

あと、「ちせ」と「シュウジ」の間には、幼なじみの「アケミ」がいるんだけど、シュウジに、自分とちせのツーショットの写真を渡して、「私のところは塗りつぶしていいからさ」と一言告げる彼女の健気さが好きだ。
彼女が本当は、誰の写真を彼に渡したかったのかが、そのセリフから伝わるじゃないですか。そういう演出が好き。
二人とも好きなんだと・・。幸せになって欲しいと・・。

私のことも忘れないで・・。私のことも見て・・・。
私のことは気にしないで・・。私のことは見なくていいよ・・。

・・・女の子だなあ。涙が出そうだ。

彼女が今後、どういう役割を果たすかは知らないんだけど、作品の展開上、このままじゃすまない気がするから。さて、シュウジは彼女の想いに気づいているのかな??

続きが楽しみです♪