星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「天使な小生意気」第2話

第2話「どうしたんだい?マイエンジェル!」

この作品は、はっきりラブストーリーなんですね。
ヒロインの恵が元男という事実をのぞけば、そのまま普通のラブコメになっちゃう。

西森博之版の「らんま1/2」ととればいいかと思ったけど、そう単純でもないのは、らんまとちがって恵は早々男には戻れないこと。
女のままで男に惚れられるし、言い寄られるし、ひっぱたいて殴り倒せば、逆にその生意気なところがいいと気に入られてしまう。
男としてみれば、男に言い寄られるなんてとんでもないと、そうしたくなる気持ちはわかるけど、女だと思っても恵ちゃんが客観的に見て実にいい女なのも事実だ。

このアムビバレンツが、この作品の魅力になっているんだろうな。
普通に魅力的ないい女が、普通に恋愛や崇拝の対象になっているだけじゃ、お話として当たり前すぎるけど、その女が実は男だったら? という壁をわざわざこしらえて、それでも愛せるか? という関門にしている。(笑)

それだけだと一歩間違えればホモの世界なんだけど、そうならないのは、恵が男だったのは子供のころ、9歳の時まででその後はずっと女の子として育ったために、日常ではすっかり女の子らしくなっちゃっているという事実が、彼女をより女性として見せているから。

男だったのは子どもの時までだから、男の気持ちはわからない。キスしたくなったり、抱きしめようとしたり、そんな男は気持ち悪い! と激しく抵抗しているようじゃ、彼女は男としては未熟で、子どものままなのだ。

恵と源造が今後、どうやって愛を育んでいくかというのは、興味深い。性差の壁も乗り越えるのかなあ。二人で・・。(^^)
今後も見守っていきたいです。