星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「天使な小生意気」第8話

第8話「ムカつく奴だな 正義男 小林!」

小林くん、紹介編ですね。素直にいい話でした。
キャラクター配置として、「バカ」「ヘンタイ」「フツウ」とそろっためぐ団に「カッコイイ」男が入ってくるのは、確かにバランスがいいかも。

「見苦しい」が口癖の「正義感」男。
その過去のエピソードを剣道着姿の古ぼけた人形ひとつを使って上手く表現したと思います。
よりによって、剣道着だもんなあ。
過去のエピソードが混ざるのはほんのワンシーンだけど、喪服姿のお母さんのたった一言だけで、何故、小林がそんな正義少年になっていったかわからせるのはさすが。

こういう「泣かせ」のエピソードが、ギャグの切れ間にさりげなくはいりつつも、「ウソだよ」と笑顔で言い切った小林くんには、見ていてちょっとドキドキしてしまいました。

小林はそんな話は「ウソ」だと言い、その人形を見つけて彼に返した恵は「そんなことは知らない」と言う。

そうやってお互いウソをつきつつ、相手の気持ちにはちゃんと気づいた。
「ウソをつくのは悪いこと」と口で言うのは簡単だけど、上手なウソのつきかたをちゃんと教えるのは難しいと思う。

そんな相手の行為を「気高い」という一言で締めくくっているのに感心しました。
「気高い」とは、こう言うときに使うんだなあ。なるほど。