星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動武闘伝Gガンダム」第6話

第6話「闘え!ドモン地球がリングだ」

8年も前の作品だから、今さらだし、ネタバレは気にせずにいきます。まだ見ていないと言う人はこの先を読まないようにご注意下さい。

冒頭からドモンが騙されて眠り薬を飲まされるというシーンを描いているし、それに続くストーカーの説明もその背景に、舞台よろしくスポットライトを浴びて倒れるドモンと寺の住職という構図を見せている。最初から「芝居」というイメージをやたら強調して描き、「テスト」「幻覚」「実験」「試験的に行う」こんな言葉が繰り返されている。

今までの話数で描いてきたドモンの兄探しの旅の相手「ネオイタリア」「ネオアメリカ」「ネオチャイナ」「ネオフランス」「ネオロシア」の五カ国すらも「我々の邪魔になるから先に叩いておこうという腹」だったのだから、ドモンが非常に騙されやすく、ネオジャパンにいいように利用されているという構図も読みとれる。

どう見てもネオジャパンの連中は、悪役揃いなのだが、ミカムラ博士に危険なのは「カラト委員長だ」とさりげなく言わせ、ことさらに視聴者を混乱させている。これもひとつのだましの手口か。

スーパーモードシャイニングガンダムの初登場。ドモンは幻覚から醒めていたようなことを言っているが、一体いつからなのかは不明。
カラト委員長を悪役のように見せかけておいて、それをドモンは見破る。見破ったと思って安心していると、本当の黒幕はかえって背後に隠れ、むしろ彼らが善人のように見えてしまう。
真実を見抜くとは、かくも難しいものなのですね。これに騙されなかった人もいないと思う。私も騙されたし。(^^);

東方不敗、マスターアジアの名前が初めて出てくるのもこの回ですね。注目は、馬の上に起立している東方先生ですか。普通、こういう場合、馬にはまたがるものですが、東方先生は座ったりしません。馬の背中にそのまま立っちゃいます。かっこいいわ〜♪

おかしい・・と気づきそうなものなのに、気づかせない技術はその構図があまりに巧みだからでしょう。