第48話「地球SOS!出撃ガンダム連合!!」
やっぱ、物語の流れとして完璧。
「起」「承」に続いて「転」の章。
つまり、最初は一人でレインを迎えに行ったドモンだけど、次の回ではまずシャッフルの仲間たちが助けにきたし、ラストの見せ場でミカムラ博士が命を懸けてカッシュ博士を救う。
それに続く今回では、さらに世界規模で今まで戦ったファイターたちがぞくぞくと集まってくる。だんだん規模が大きくなり、敵であるウルベに近づくんだけど、ギリギリのところで倒せない。
「もうダメか」というところにこんどはラストの見せ場で「あきらめるな」と師匠やシュバルツの影が現れる。「わしたちの死を無駄にするつもりか?」「立て! ドモンよ」
最終回間近ならではのキャラクター総出演です。
それにしてもウルベの「こんなこともあろうかと鍛えておいたこの肉体」はすごい。なんでそこでわざわざ脱ぐのかねえ。(^^);
「Gガン」が男女双方に支持される理由は、ストーリーの良さもさることながら、キャラクター配置が完璧だからだと思うけど、この終章のドモンが微妙に弱々しくなっちゃうのは、最後の4話がウルベが指摘したとおり、いわゆる童話的な「囚われのお姫様を救いにきた王子様」形式を持っているからだと思うんだ。ここはもうすっかりファンタジーの世界。
そういえば、今回登場のネオデンマークの母艦は「ホセフィーナ」号と言うそうですね。
「クジラのホセフィーナ」のアニメからその名前がとられたそうだけど、私も見ていたよ。このアニメ。
EDテーマ曲を思い出すといつも泣けるんだ。
♪小さかった頃のことを忘れないでいてね。けれど、あなたはいつか大人になっていく・・・さよなら、サンティ。さよなら、サンティ♪
子どもの目にしか映らないクジラとの冒険の数々。だけど、少年が大人になって、信じることができなくなると、別れが来るんだ。
わざわざここに、別れの挨拶として、さりげなく「ホセフィーナ」の名前を刻んだのも演出かなあ・・と思うのだ。
眠りから覚めた父親の一言も同じ意味を示す。「大きくなったな・・ドモン」
これはドモンの成長物語だったのだと、ここで改めて示しているわけですね。