星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「灰羽連盟」第9話

第9話「井戸 再生 謎掛け」

胸が痛い。こちらの古傷をグリグリとえぐるような感じだ。
「罪を知るものに罪はなし。ならば、お前は罪人か?」(だっけ?)

ラッカが見た冒頭の夢にそこまで深い暗喩が隠されていようとは思いませんでした。自分を助けようとしてくれた誰か、思い出せない誰か、失ってしまった誰か・・。やっぱり、私って残酷なのかも知れないなあ・・と思って。いろいろ思い出すことがあるのだった。

せめて、自分がそうならば誰でもそうであって欲しいと思うものなのだけど、「罪付き」の印が消えたとたんに、レキに去来する想いが悲しい。
「よかったじゃないか。何を悲しむことがある。・・・ひとりぼっちは慣れている」

結局、レキも同じ罠の中にはまっているんだね。あんなにみんなに愛されているのに、自分では気づいていないから。大切なのは気づくことなんだ。きっと、これはそういう物語になるんじゃないかと思う。そうなって欲しいと思う。

【補足】
今、ふっと思った。この作品ってもしかすると「トーマの心臓」(萩尾望都)と同じテーマを語っているのかも知れない。「罪と許し」「購い」の物語だから。
そして、レキはユリスモールなんだね。ラッカがエーリク。クラモリがトーマ。あるいはネムがオスカーなのかも知れない。(キャラクターの造形としてはオスカーがレキでもOK。むしろ、そっちの方があうかな?)
勝手な想像だけど、結構はまるでしょ? ね? わかるひとだけ、わかってくれ〜。