星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「灰羽連盟」第11話

第11話「別離 心の闇 かけがえのないもの」

・・・ダメだ。マジで涙が出てきて困った。
大体、この作品を見ている人でレキが嫌いな人なんているのか? いないだろう?
だれだって、レキのことは好きだよ。私だって好きだよ。
だからラッカの悲しみがわかる。「泣いちゃダメだ・・。私がレキを助けるんだから・・泣いちゃダメだ」そう言って、でもやっぱり泣いてしまう気持ちがよくわかって辛い。

空っぽの笑顔を貼り付けて、私たちは歩く。どうして気づいてあげられなかったんだろう?
「明日が来なければいいのに。ずっと今日ならいいのに。そしたらずっとレキといられる・・」
「・・永遠なんて、ありえないよ」

その言葉が残酷に響いた。
やっぱり、ここで連想するのは「トーマの心臓」だなあ。
「どうしてお父さん、神様は、ぼくたちをそんなさびしいものにお作りになったの? 一人では生きていけないように・・」
「それは人間が永遠であるしるしだよ」(だったかな?)
トーマとお父さんの会話のシーンと、構図まで似ていた気がする。気のせいかな?

今回のキーポイントは、「川」ですね。むこうとこちらをわけて水が流れている。レキが橋の向こう側に見ていたもの。ラッカが見ていたもの。話師が見ていたもの。いろいろ考えさせられます。

大傑作の予感あり。この作品は、名作になるかも知れない。
私的には「星界の紋章」以来の久々の大ヒットなんだけど、これはもう「星界」を超えちゃっていると思います。

【補足】
トーマの心臓」について説明してあるサイトがないかと思っていろいろ探してみたけれど、「これは!」と思う文章が見つからなかった。書いてあっても長すぎたり・・。(苦笑)
とりあえず、<A HREF=http://www.odessa.co.jp/ryoku/ririko/01/06.html>こちら</A>が一番見やすいかな? と思って紹介。
「罪の意識に悩み、心を閉ざしているユリスモールという少年が、救いを見いだすまでの話です。同じように罪の意識に悩む人に、特にお薦めしたい一冊です」
この言葉が一番的をえているかと思ったので。
そして私も、数ある萩尾作品の中で「トーマの心臓」が一番好きです。